妊娠後期とは、妊娠28週〜40週のことを言います。
妊娠37週で正期産と言われる時期になり、37週以降は、いつ産まれても良い時期でもあるので、40週まで妊娠生活を送らない人もいます。
そんな妊娠後期ですが、もう傍からみれば完全に妊婦さんに見えるほど、お腹が大きくなります。
妊婦検診のエコーでも、赤ちゃんの姿や動きがはっきりわかるようになり、胎動も中期に比べて激しくなり、手をあてなくても、目視でお腹がグワングワン動いているのを見られるかもしれません。
そうなると、ママさんとしては、お腹の中の状態がまったく分からなかった初期の頃に比べて、赤ちゃんが元気なことが確認できるため、安心する部分もあると思います。
しかし、妊娠後期になったからといって油断してはいけません!
妊娠後期になると、中期のころに比べて多く栄養が必要になってきます。
では、妊娠後期に取るべき栄養が不足したらどんな影響が出てくるのでしょうか?
この記事では、妊娠後期に必要になる栄養、その栄養が不足してしまったら起こりうるリスクについてまとめました。
妊娠後期の栄養について考えてみましょう!!
妊娠後期に必要になる栄養素とは?
妊娠後期になると、体重の増加に気をつけなければなりませんが、それと同時に後期悪阻といって、妊娠後期に気持ち悪くて食事が食べられないという妊婦さんも出てきます。
そんな妊娠後期ですが、妊娠中期とは違った栄養が必要になるのでしょうか?

具体的に、妊娠後期に必要になる栄養素を見てみましょう!
妊娠後期に必要な栄養素①:食物繊維
妊娠後期になると、中期までとは違ってさらに便秘に悩まされる妊婦さんが増えてきます。
もちろん、ホルモンバランスの関係もありますが、お腹が大きくなっていることで、いきむのが怖くて我慢していると便秘がちになってしまうということも出てきます。
いきんでも、その勢いで赤ちゃんが出てしまうことは基本的にないと言われていますが、私も経験がありますがお腹が大きくなるといきむのが怖いんですよね…。
私も、一人目の妊娠後期はかなり便秘気味でした。
そのため、便秘を解消するためにも食物繊維は大切になります。
便秘がひどくなってしまうと、体調悪化にも繋がりますので、便秘改善のためにも食物繊維は積極的に取ってみましょう!
妊娠後期に必要な栄養素②:鉄分
鉄分は、妊娠初期から欠かせない栄養素のひとつでもありますが、後期になると初期のころに比べて更に血液量が必要になります。
また、鉄分は産後の授乳にも欠かせない栄養素になります。
妊娠生活中は、とにかく貧血になりやすいですから、なるべく鉄分は欠かさず取れるよう食事も見直していきたいですね。

妊娠後期に必要な栄養素③:タンパク質
良質なタンパク質をとることで、体力や免疫力を付けることができます。
お産というのは、想像以上に体力のいることなんです!
そのためにも、タンパク質をきちんととって、お産の準備を始めていきたいですね。
また、タンパク質には保温効果がありますので、不足がちになると体が冷えてくることがあります。
妊婦さんにとって冷えは大敵ですので、不足しないよう注意したいです。
具体的な数字で表すと、妊娠していないときに比べて、妊娠後期になると約25gのタンパク質が必要になるとされています。
妊娠後期に必要な栄養素④:カリウム
カリウムは、体内の余分な塩分を体外に排出してくれる作用がありますので、むくみやすい方は取っておいた方が良い栄養素です。

妊娠中はむくみやすくなるのですが、妊娠後期はさらにむくみがひどくなり悩んでいる妊婦さんも多いです。
私自身も、妊娠初期の頃はさほど気になりませんでしたが、妊娠後期になるにつれて、特に足のむくみがひどくなりました。
そんな人には、カリウムは大切な栄養素になります!
妊娠後期に栄養不足だと起こりやすくなるリスクについて
では、そんな妊娠後期に栄養が不足してしまうと、一体どんなリスクが起こるのでしょうか?
ある程度、赤ちゃんの大事な要素は出来上がってきているのでは?とおもっても、まだまだ37週を過ぎなければ外へ出てきて良い時期ではありません。
万が一、栄養が不足してしまうと起こりうるリスクについてまとめてみました。
赤ちゃんが高血圧・糖尿病になりやすい
妊娠後期に増えるストレスホルモンが、栄養不足の状態だとうまく分解できずに、胎盤を通して赤ちゃんへ移行してしまいます。
また、お腹の中のが栄養不足の状態になると、赤ちゃんの体もそれに対応しようと変化が起こります。
そのことなどが影響して、妊婦さんが低栄養の状態だと、生まれてきた赤ちゃんは大人になってから高血圧や糖尿病になりやすいというデータもあります。
低体重や早産のリスク
妊婦さんが低栄養の状態だと、赤ちゃんが早産で生まれてしまう可能性もあります。
また、無事に生まれてきたとしても低体重で生まれてしまうリスクがあります。
私が産婦人科の先生から受けた話によると、赤ちゃんはずっと羊水という水の中にいるため、1番最後にできる臓器は『肺』だそうです。
それが、早産になり早めに生まれてしまうと、最後に作られる肺の機能が完全ではないため、肺の弱い子になる可能性が高いと言われました。
早産は、そういった発育が未完成の時期に生まれてしまうものなので、様々なリスクがあります。
低体重も同様に、発育が不完全の場合がありますので、注意が必要になります。
まとめ
妊娠中の栄養については、お母さんたけではなく、お腹の中の赤ちゃんにまで影響してくる大切なものです。
栄養バランスというのは、目に見えないものなので、ついつい軽視しかちですが、妊娠期間中の長いようで短い間は、特に気を付けてあげてくださいね。
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