妊娠中は、今まで感じることのなかった体のトラブルが起こることが多くあります。
特に、妊娠の中期以降に現れるトラブルとして多いのがむくみ。
中には、妊娠中も立ち仕事をしているなどの関係から、妊娠初期に既にむくみを感じる人もいるかもしれません。
そういった場合は、妊娠後期になるにしたがって、更にむくみがひどくなる可能性があります。
足や手がパンパンになってしまうのは、意外と辛いものです。
もちろんマッサージや適度なストレッチなども大切ですが、食生活が原因となっていることもあるんです!
食事は毎日のことなので、意外と蓄積されていきます。
妊娠中のむくみが気になる方は、むくみの解消効果が期待できる食べ物を積極的に取ってみましょう!
この記事を読めば以下のポイントが分かります。
- 妊娠中にむくんでしまう原因が分かる!
- 妊娠中にむくんでしまう食べ物が何か分かる!
- 妊娠中のむくみを解消する食べ物が何か分かる!
そもそも妊娠中にむくんでしまう原因とは?
妊娠中にむくんでしまう原因はいくつかあります。
その原因を順番に見ていきましょう!!
妊婦の浮腫みの原因①:妊娠時の血液量
妊娠中は、妊娠していないときにくらべて約2倍の血液が必要になると言われています。
そして胎児に栄養を送るために、血液中の水分量が増えて、血液が薄まった状態になります。
そうなることで、血管から血液が染み出て、むくみに繋がりやすくなります。
妊婦の浮腫みの原因②:お腹が大きくなることによる血管の圧迫
お腹が大きくなってきたことで、足の付け根を圧迫してしまい、血のめぐりが悪くなることでむくんでしまう人もいます。
そのため、妊娠後期は血液量も初期に比べて必要になるのと、お腹が大きくなるのが相まって、むくみを訴える人が多い傾向にあるみたいですね。
実際に、私も1人目の妊娠のときに経験があるのですが、仕事をしていたりしてお腹が大きいにも関わらず1日中同じ体勢で座っていたりすると、圧迫している時間が長いので、余計に足が浮腫みやすくなります。立ち仕事でも同様です。
妊娠後期になっても仕事を続けている人なんかは注意ですね。
妊婦の浮腫みの原因②:病気の可能性
昔は、妊娠中毒症と呼ばれていた病気です。
妊娠後期に多くみられ、最悪の場合母子ともに危険な状態に陥ってしまう怖い病気なのですが、妊娠高血圧症候群になったときの特徴として『むくみ』があげられます。
しかし、むくみというのは先程も挙げたとおり、妊娠中にはやむを得ない症状のひとつに過ぎない場合もありますので、ただむくんでいるからといって焦る必要はありません。
妊娠高血圧症候群が疑われる場合は、むくみの他に高血圧や尿蛋白の症状も見られますので、妊婦検診のときにほぼ分かります。
ちなみに、妊婦さんの約30%がむくみを訴えると言われていますが、妊娠高血圧症候群の発生頻度は全妊婦の7%程度だといわれています。
心配な場合は、もちろん医師に相談する必要がありますが、日頃の食生活を見直すだけで、むくみが改善できることもありますので、その対処方法をまとめてみました。
妊娠中にむくみやすくなる食べ物
妊娠中は、どうしても塩分の高い食べ物を食べたくなる衝動にかられます。
しかし、高塩分の食事を取り続けているとむくみの原因だけではなく、先程挙げた妊娠高血圧症候群を発症させる原因ともなりかねません。
そのためできるだけ妊娠中の塩分は控えるように心がけましょう。
一般的に、妊娠中の塩分摂取量は、1日あたり8g以下が理想とされていますが、私が妊娠中に産婦人科の先生から受けた指導は『6g以下』でした。
6gってどのくらいの量なのかといいますと、小さじ1杯の塩が約6gになります。
1日で小さじ1杯ってかなり少なめだと思いませんか?
だいたい、普通のしょうゆラーメン1杯でもう6gは塩分が入っていますので、1食で一日分の塩分を取ってしまうことになります!
1回ラーメンを食べてしまったから、取り返しのつかないことになる!というわけではなく、ラーメンを食べた日は、それ以外の食事やその後数日間は塩分の控えた食事にするなどして調整してください。
妊娠中はなぜかしょっぱいものや、塩分の高いものが食べたくなるんですよね。
ある程度の我慢も必要ですが、たまに食べて欲求を満たすのもストレス軽減になるのでは?と思います。
私自身、妊娠中は、やっぱりラーメンがどうしても食べたい日があって、我慢できない日はラーメンを食べて幸せな気分を味わって、そこから数日は塩分に気を付けて生活し、調整するようにしていました。
おかげで、あまり浮腫みが気になることもありませんでしたし、病院では毎回浮腫み検査があったのですが、指導を受けることもありませんでした!
もちろん、個人差のあることですが、我慢ばかりするのではなく、上手に塩分の調整をして食生活を見直すことが大切だと思います。
また、糖分も塩分と同じく水を貯める作用があるため、あまり摂取しすぎるとむくみの原因となってしまうこともあります。
特に、妊娠中は体重の増減などもチェックされますので、糖分の摂取にも気を配りたいですね。
もっと細かいことを言えば、体を冷やすような果物や野菜などを控える、牛乳や小麦に含まれる成分が腸内環境を崩し、むくみに繋がってしまう可能性があると言われることもありますが、妊婦さんにとっては摂取したい栄養素でもありますので、過度に食事制限をする必要はないと思います。
そのため、基本的には、
- 塩分と糖分の摂取に気を付ける!!
これに尽きると思います。
妊娠中になるべく、むくまない食事をしたい!と考えている人は塩分と糖分の摂取について見直してくださいね。
妊娠中のむくみを解消できる食べ物はあるの?
むくまないための食べ物については、今まで見てきました。
やはり、むくみが気になっている妊婦さんが、むくみを食べ物で解消したい!と思えば、塩分や糖分を控えめにすることが1番だと思います。
しかし、気になるのは具体的な食材ですよね。
次に、むくみの解消が期待できる栄養素と食材を見ていきたいと思います。
妊婦さんが食べられる物を中心にまとめてみました!
カリウムが多く含まれている食材
カリウムは、体内の塩分を排出してくれる働きがあります。血圧上昇を抑える働きもあるので、高血圧予防にも効果的!また、筋肉の収縮をスムーズにする作用もあると言われているので、まさに、むくみ対策にはピッタリの栄養素です。
- さつまいも
- さといも
- ほうれん草
- アボカド
- ゆりね
- 枝豆
- 納豆
- ひじき
- あおさ
- キウイ
- バナナ
このように、カリウムは野菜や果物や豆類に多く含まていますので、積極的にとっていきたいですね。
サポニンが多く含まれている食材
サポニンは、あまり聞き慣れない栄養素かもしれませんが、利尿作用があり、体内の水分量を調整してくれる働きがあるので、むくみ解消に効果が期待できます。
- きゅうり
- ゴボウ
- 小豆
- にんにく
クエン酸が多く含まれている食材
柑橘系の果物に多く含まれているクエン酸には、体内の血流を良くする効果があります。クエン酸を積極的にとることで、血流がよくなりむくみ改善に繋がるというわけです。
- レモン
- オレンジ
- グレープフルーツ
- ライム
- キウイ
- いちご
まとめ
むくみはマッサージやストレッチで改善できることもありますが、妊娠中は手軽に改善できれば理想ですよね。
毎日の食事をちょっと気を付けることで、むくみが改善されることに繋がるので、ぜひ試しみてくださいね!
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